閉店セール

こんにちは。かのう兄弟です。

今年初め頃の記事で書きました家具屋さんの話です。

実は、1月初旬に閉店セールを行なった後、まだ家具がかなり残っているにも拘らず
店は閉まった状態のままになっていました。

この先どうなるのかずっと気になっていたのですが、
それから4ヶ月近くが経った今日、ついに動きがありました。

【閉店セール　これで最後の売り尽くし　最大90％オフ】
という謳い文句で、新聞折込広告も入っていたようです。

私も、気になっていたので朝から行ってきました。

店内は、かなりのお客様で賑わっています。(これほど混んでいるのは初めて見ました)
店員は全部で10人ほど、予想外の入客に一所懸命動き回っていました。

店員に誰一人見たことのある顔がいない(全員委託で来てるっぽい)のを考えると、
営業権を譲渡したのか、整理回収機構や債権回収会社が働いたのか、
大人社会の複雑な状況が絡んでいそうです。

私は、サロン用にガラスのダイニングテーブル一式と大きな棚を２つ購入しました。

実際のところ９０％引の商品なんて殆んど無く、３０～５０％引がメインだったのですがそれでも安い。
次々と売約済みの札が置かれていきました。

さて、今回のこの一件。
かなり上手い方法が散りばめられていて、プロのニオイがプンプンします。
チラシのコピーも相当練りこまれていると思いましたし、価格設定も絶妙。
実際に購入して見ると、
配送代は一商品ごとに掛かるといい、さらに組み立て費用まで掛かるといいます。
５万円の買い物をして、送料が９０００円、組み立て代が６０００円ほど。
さすがに組み立ては自分でやる事にしましたが、軽トラ借りて運んでなどの手間を考えると９０００円出しても運んで貰った方が良いかなと、、、。

長く営業を続けていく考えではなく、短期で全て売り尽くすことを考えれば
なるべく安くして集客し、配送や組立代を別途請求した方が効率は良いということです。

まぁ、その話はいいのですが、、。

今日大事なのはこの
【閉店セール】という言葉。

これは、消費者側からするとかなり惹かれる言葉ですよね。

「きっと損得抜きで安く売るんだ」
「今回を逃したらもう買えないかもしれない」
などなど、いろいろな思いが駆け巡って「行かなきゃ！」となります。

中には、閉店セールをやった事で逆に売上が上がり、立て直ったという店舗まであるぐらいです。

これはとても大事なことです。

多くの店やサロンは、万一営業不振などで閉店しなくてはならない状況に追い込まれた時、
ひっそりと何も告げずに終わることでしょう。

『閉店することを人に知られるのが恥ずかしい』とか
『閉店を伝えることによってお客様が来なくなったらどうしよう』
などと思ってしまうからです。

でも、そこで考えなくてはならない事があります。
『 閉店 イコール 終わり 』ではないのです。

例えその店が終わったとしても、その後も人生は続きます。
その後の人生の為にも、少しでも良い状態で店を終える必要があります。

ですので、もしも今後
どうしても店を閉めざるを得ないという状況に追い込まれてしまったら、
とにかく、洗いざらいを吐き出してください。

包み隠さずに、全てをさらけ出してください。

あなたがこれまで、店やお客様にかけてきた思いや情熱、反省、これからの迷いや不安、希望・・・。

その時、きっと、あなたの本当のファンが見つかるはずです。
あなたが今まで頑張ってきた事への正当な評価が下されるはずです。

その宝物を手にして、次のステップにつなげるのです。

人生に、失敗や後悔などというものは存在しません。

全ては、次の成功へつながるための、ひとつのステップなのです。