ちょっと良いことしてみた

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早朝、娘と一緒に公園に行く途中、
前方から異様な音を発する車が近づいてきた。

「カラカラカラ」と、
何かが絡まったような、引きずるような音だ。

ちょうど目の前で信号待ち停車したので見てみると、
左後部座席のドアから、シートベルトが飛び出し
留め具が地面に擦っている。。。

「このまま走り続けたら、大事故につながるかもしれない」
そう思った私は、ゼスチャーで運転手に伝えた。

運転手は、40代ぐらいの女性。
突然近づいてくる私の姿を見て一瞬驚いていたが、
後部座席に目をやり、ことの重大さに気づいたようだ。

あせる運転手。
どうしたらいいのか戸惑っている。
ああ、もう信号が青に変わってしまう・・・。

咄嗟の判断で、私はおもむろに後部座席のドアを開け
シートベルトを中に投げ入れた。

「すみません、ありがとうございます」
お礼を言う運転手。
直後信号が変わり、お辞儀をしながら走り去っていった。

こうして、ひとつの命が救われた・・・。

それにしても、普通なら
車を運転しているときにいきなり
ガタイの大きな男が走り寄ってきてドアを開けたら
恐怖だろう。
襲われるんじゃないかとパニックになるはずだ。

でも、そうはならなかった。
なぜか???

なぜなら、そのとき私は、
1歳の赤ん坊を抱き抱えていたからだ。

小さな子どもや子犬を抱いている人は
良い人に見える。

人の心理というのは面白いものだ。

もしもあの時、子どもを抱いていなかったら
どうなっていただろう。

そう考えると、
あのドライバーを救ったのは私ではなく
私の娘だったのかもしれない。

ああ、それにしても
通報されなくてよかった(笑)

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