農耕サロンと狩猟サロン
縄文時代、人々は狩りに行って食料を得ていました。
獲物が獲れればすぐにお腹を満たせる。
でも、いつも獲物が獲れるわけではありません。
さらには、年齢とともに体力が落ち、狩りもできなくなっていきます。
そこに、稲を育てる農耕文化が入ってきました。
種をまき、稲を育て、一年かけて実った実を収穫する。
お腹が満たせるようになるまで一年もかかる。
しかも天候に左右され、確実に食べられるわけではない。
そんなあてのないやり方に、当時は否定的な人もいたことでしょう。
しかし数年後、稲作を選んだ人々は食が安定し、
組織や国家として発展していったのです。
このような歴史的背景があるにもかかわらず、
今のサロン業界を見てみると
未だその多くが狩猟型の経営をしています。
・毎回毎回、一所懸命に集客をする。
・収穫のある日とない日に右往左往する。
・そして少ない食料を奪い合い、やがて枯れていく。
一方、顧客管理、リピート促進といった経営法は
即効性があるわけではありません。
結果が出るまでに何か月もかかる場合もある。
もしかしたら結果が出ないかもしれません。
土を耕し種をまき、こまめに水を撒いて
苗を育てるのはとても手間がかかる。
だから、多くの人はそこに投資しようとしない。
即効性のある安売り集客をしてしまうのです。
そして数年後、その結果は大きく分かれる。
たわわに実った隣の稲を見て
「うちもやっておけばよかった」と後悔するのです。
・ニュースレターやサンキューレター、ランクアップシステム
などで、しっかりとリピートする仕組みをつくる。
・物販やチケットなどを促進し、
売上の安定する仕組みをつくる。
・定期的なイベントやキャンペーンなどで
顧客満足度を上げ、常連様の離反をふせぐ。
そう。お客様は狩るものではない。
大切に育て上げていくものなのです。
あなたはいつまで、狩りを続けますか?
あなたはいつから、種をまき始めますか?
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