もくじと前書きを公開
最新版 お客様がずっと通いたくなる小さなサロンのつくり方
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もくじ
2011年に発売された「小さなサロンのつくり方」は現在、増刷19刷。お蔭さまで多くの方よりご支持いただき、発売から7年が経った今も増刷がかかり続けるという嬉しい快挙を成し遂げています。
日本中のサロンの5人に一人は持っている計算になり、「つぶそうと思っていた経営の危機から救われました」、「本を読んで開業を決めました」、「開業前から本の通り実践していったら、順調にスタートできました」、「常に店に置いてサロンのバイブルにしています」、「経営に迷ったときに読み直してヒントにしたり、落ち込んだときにページを開いて勇気をいただいています」等々、数えきれないほどの嬉しいご感想をいただいています。
常に情報を新鮮に保つため増刷のたびに内容を少しずつ書き換えてはいましたが、発売当初からは、時代もサロン業界の状況も大きく変化しています。私自身のサロンも常に進化し続け、当時7.5倍だった売上も現在は20倍にまで上がっています。
そこで今回内容を大幅に改正し、最新の情報をふんだんに盛り込み、7年間の読者サロン様の実績なども盛り込んで、「最新版」として新たに書籍に命を吹き込むことにしました。
生まれ変わった「ちいサロ」。すでに前著を読まれた方も、これからサロンを開く方も、ぜひ必携の一冊にいていただければ幸いです。(なお、「はじめに」と「おわりに」は、当時の思いを大切にするため、そのままの形で載せています。)
この書籍が、あなたの心の支えとなりますように。
この本を手に取ってくださりありがとうございます。今この本を手にしているということは、あなたはエステやアロマなど、サロンを経営なさっている方でしょうか? それともこれから独立して店を始めようという方でしょうか?
実は私も4年ほど前、アロマエステの開業に夢を抱いていた一人です。とはいえアロマやエステに関する知識はゼロ。まして自分で店を経営したことなどなく、右も左もわからない世界、開業当時の結果は散々なものでした。お客様の来ない日が続き、挙句の果ては借金生活。銀行も冷たく、知り合いや昔の上司に必死で頭を下げ、土下座までしてお金を借りました。応援してくれていた親や兄弟も徐々に態度が変わり、縁を切られる寸前に。店を一緒に始めた妻ともケンカが絶えない日々。何とかその状況から抜け出そうと夜中にできるアルバイトを探したり、店舗を買い取ってくれる人を探したりする毎日でした。
ところが、落ちるところまで落ち、もう逃げる道などないと覚悟を決めたとき、少しずつ物事は変わり始めたのです。がむしゃらに本を読み、セミナーに行き、試せるものはすべて試して成果を検証。ダメならやり方を変え、よければさらに伸ばす。既存のサービスに捉われない新しい発想のサービスをつくっていきました。その結果、徐々に店は人気店へと変わり、予約の取りにくいサロンの仲間入りを果たしたのです。
世は不況の真っ只中。しかし、そんなことなど微塵も感じさせないほど、店は売上記録を更新し続けました。2年目には前の年の175%。次の年はさらに140%、150%と、オープンから4年間のトータルではなんと、767%にも及ぶ売上UPを果たしたのです。そんな喜びの中、私の中にはある思いが芽生えます。 「自分が味わってきた、あんなつらく苦しい思いを誰にも味わってほしくない」
そういった思いから、私はこれまでに得た知識や経営ノウハウ、成功事例を余すことなくお伝えしていこうと決意したのです。机上の空論ではなく、実際に結果の出たものだけを、初心者の方にも分かりやすい言葉でお伝えできたら。そんな思いで書いた本です。
10年後、20年後のあなたのサロンは幸せでしょうか? あなたの私生活は充実しているでしょうか? この書を一気に読み終えてあなたの店の財産にするもよし、困った時々にそのページを開いて道標にするもよし、常にあなたの店の、支えの一冊となればとても嬉しく思います。今、サロンの売上不振で悩んでいる方へ。もし、あなたのサロンが潰れてしまったら、一番悲しむのは誰でしょう? それは、あなたでもあなたの家族でもなく、あなたの店を愛してくださるお客様だと思います。あなたが大切なものを守るために必要なこと。それはほんの少しの知識と、ほんの少しの実行力の差。私の店が、そして私の人生が大きく変わったように、あなたの中で何かが動き始めるのがわかると思います。
本気でお客様を愛するあなたに、心を込めてこの本を贈ります。 向井邦雄
1 夢のサロン経営にようこそ!
2 今の時代のサロンの現状
3 繁盛するサロン経営のために何を知るべきか
4 あなたにとってのサロンとは?
番外編 開業前の職業によって、繁盛サロンへの近道の方法は違う
1 オープン前からもう勝負ははじまっている
2 あなたのサロンオープンを阻むもの
3 ほとんどの店が間違っている! 効果抜群な店名の決め方
4 ホームページは中途半端でもいいから公開しちゃいましょう
5 オープンまでの道のりをドキュメンタリータッチに演出
6 私のサロンが検索で上位になる本当の理由
7 アクセス、家賃、通行量――店の場所選びで優先すること
8 家賃はいつから払う? 契約前にしっかり家賃交渉!
9 看板は重要だからこそ「こだわらない」
10 弱点も、見せ方次第で大チャンスに!
コラム 10年後の「ちいサロ」①
1 サロンをはじめる前につくっておかなければならない最も重要なもの
2 そのチラシ、はたして効果はありますか?
3 チラシに入れたいけど、入れないほうがいいもの
4 施術メニューのネーミングで注意すること
5 施術メニューのネーミングでやりすぎないこと
6 長年にわたって苦労させられたメニューづくりの失敗と解決法
7 技術で満足すると思ったら大間違い
8 価格設定でほとんど誰もが犯してしまう重大なミス
9 あなたの店の本当の売りもの
10 いよいよオープン! 初日は焦らない
コラム 10年後の「ちいサロ」②
1 友達の友達はあくまで友達だ!
2 入客のない時にはとにかくこれをやりましょう
3 「来るもの拒まず」は拒まれる
4 駅前のチラシ配りにアルバイトを使わない
5 ネット、雑誌、テレビ・・・広告はどれが効果的?
6 釣り堀にマグロ漁船で乗り込む
7 割引するならその先を見なきゃダメ
8 お客様の声を至るところに載せましょう
9 チラシやパンフレットを他の店に置いてもらう
10 初めてかかってきた電話を切らせないテクニック
11 だけど私のサロンは電話に出ない
12 お出迎えとお見送りは店の外まで
13 お客様は名前でお呼びしましょう
14 まずは自分から心を開く
コラム 10年後の「ちいサロ」③
1 顧客管理がなぜ必要か?
2 お客様が本当にほしいのは「感動」です
3 小さなことでも書いて残す
4 もう一度ご来店していただくためには
5 次回予約は感動の消える前に
6 今までの常識とは違う距離感
7 今や常識! サンキューレターとニュースレター
8 手紙は手書きが一番? いいえ……
9 誕生日ハガキは超豪華なメニューへの招待状
10 知っているのに知らん振りの電話応対!?
11 常連様向けの特別メニューで商売繁盛
12 確かな信頼関係をつくるために
コラム 10年後の「ちいサロ」④
1 もがけばもがくほど、深みにはまる
2 無理なご要望に振り回されない
3 しまった、安すぎた! 価格のスムーズな修正方法
4 値上げをせずに「客単価を上げる」方法とは
5 戦略的なクチコミ促進術――クチコミだって的を絞らなきゃ!
6 もう少しスマートな促進術
7 キャンセル料はいただくべきか
8 クレーム処理を間違わないために
9 キャンペーンは新しい挑戦への架け橋
10 お客様はあなたを映す鏡
コラム 10年後の「ちいサロ」⑤
1 予約が埋まったら危険サイン
2 お客様を切り捨てる!?
3 お客様を育てる
4 切り捨てる、育てる。本当の意味とその後
5 店のブランド、あなたのブランド
6 お得意様へのおもてなし
7 はたして資格は重要か?
8 もうひとつの「客単価を上げる」方法
9 売れないのには理由がある・・・商品を売るために大切なもの
10 お客様ごとにPOPや陳列を変える
11 回数券のススメ
12 あなたの技術を売る別の方法
コラム 10年後の「ちいサロ」⑥
1 泥沼にならないためのスタッフの雇い方
2 派遣社員を雇うリスク
3 スタッフ雇用、逆転の発想でうまくいった
4 あなたの店に携帯サイトは向いているのか?
5 1月の福袋じゃ意味がない
6 回数券をずっと継続していただく方法
7 回数券を使わずに6回以上リピートしていただく方法
8 ブライダルエステ後も常連になっていただく方法
9 客単価と来店頻度を「同時に」上げる画期的な方法
10 通販のススメ
11 人気商品は定期購入に切り替える
12 衝撃!! お客様同士を戦わせる!?
13 他業種から学ぶ
14 もしも落ち込んでしまったら
コラム 10年後の「ちいサロ」⑦
スペシャルコラム 全国のサロン事例――「ちいサロ」を読んでどう変わったか
1 小手先ではない何か
2 あなたの店に存在するただひとつの問題はあなた
3 本当に大切なものは
4 あなたがサロンをやる意義
おわりに